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可愛すぎる街、エストニアの首都タリンで人気NO.1のお店レポ|世界のお菓子(食)を巡る旅#18

カナダでの生活を終え、18日間の旅に出た。

行き先はポルトガル、フィンランド、デンマーク、エストニア、ラトビア。この旅で、訪問国数は50を超えた。

今、この記事をポルトガルのリスボンからアゲダに向かう列車の中で書いている。こうして文字を並べている間も緑豊かな大地が視界には流れていて、その上には穏やかな青空が広がっている。時折、手を止めて、その景色の美しさに見とれいてる。贅沢な月曜日だ。

「バルト三国」。北欧の国フィンランドの南に並ぶ、エストニア、ラトビア、リトアニアという国々のこと。教科書に出てきたことくらいしか記憶にはなかったけれど、バックパッカーになってからはよく耳にしていた。

タリンという街がフィンランドから2時間で行けて、街と民族衣装がとっても可愛いらしい。いつか行きたい、と思いつつもなかなか行けていなかった場所にやっと行けることになった。

タリンは噂通り、いや期待以上だった。

旧市街はフェアリーテイル、つまりおとぎ話の世界のような街並みで、わたしが訪れたタイミングは、ちょうど5年に一度のお祭りの初日だった(なんて幸運!)。伝統衣装を身にまとった人たちの姿が、よりいっそうファンタジーな雰囲気を醸し出していた。

タリンには、予約必須の人気レストランがある。「Rataskaevu 16」だ。

「タリン レストラン」で検索をかけるといちばん最初に上がり、あらゆる口コミサイトで高評価を得ている。着いた当日にダメもとで聞くと、明日も明後日もすべて予約で埋まっている、とのことで2日後のランチを予約して店を後にした。

センスのいい落ち着いた空間。陽の光がきれいに差し込む店内で、サーバーたちがテキパキと動いている。好印象を受けながらさっそく料理をオーダー。

北欧に来たら、やっぱりサーモンは外せないだろう。ふっくら肉厚で脂ののったサーモンは北欧ならではだ。そして魚だけじゃなく、お肉のポテンシャルも高い。

オーダーしたのはミディアムレアの上質なお肉。ポルチーニとトリュフのソース、赤ワインベースのソース、どちらもよく合う。使っている器、盛り付け、素材の新鮮さ、味、値段、サービス含めて評価が高いことが納得できるレストランだった。

特にサービスの差は大きい。今回の旅で、スタッフの気遣いやサービスはいちばんだった。サーバーからも人気NO.1のお店で働いている意識と誇りを持って働いているのが伝わった。お会計をお願いするとレシートにはこんな可愛いメッセージが。

お店側からすると、観光客はリピートにはなかなかつながらない。そんな相手にすら、また来たい、と思わせる。こういった心配りが評価の高い理由の一つなのだろう。総じて、素敵なお店だった。

タリンは比較的治安もよくて、初夏の季節は空気も気持ちよくて、日も長い。一人旅にもおすすめ。ぜひ来年の旅行先の候補に入れてほしい国。

最後に、エストニアの伝統菓子をご紹介。「Brita kook」というお菓子で、もともとはスウェーデンのお菓子だそう。それがエストニアにも伝わり、この国でも愛されてきて、今では立派な国民的スイーツになっている。

構造はシンプルで、サクサクな軽いメレンゲをのせて焼いた生地に、しっかり泡立てた生クリームとラズベリーを合わせたものをサンド。メレンゲのサクサク感とふわふわ感がアクセントになっている。

一見甘そうだけれど、意外と甘すぎず、全体のバランスがよくて見た目以上に美味しくてちょっと感動したお菓子です。つくり方のレシピを英語で見つけたので、書いておきますね。

<材料>
*生地
・大きい卵(L〜LL)の卵黄…3つ
・卵…1つ
・砂糖…50g
・バター…150g
・小麦粉…1カップ
・バニラシュガー…小さじ1
・ベーキングパウダー…小さじ1
*メレンゲ
・卵白…3つ分
・砂糖…75g
・生クリーム…1カップ
・ラズベリー…200g(お好みのベリーでok)
・砂糖…25g
<作り方>
*生地
1.バターを湯煎で溶かす
2.卵を卵黄と卵白に分ける
3.卵黄と卵1つに砂糖を少しずつ加えてしっかり泡立てる
4.3に小麦粉とベーキングパウダーを一緒に振るい入れてゴムベラで切るように混ぜる。
5.4に溶かしたバターを加え気泡を壊さないように丁寧にムラがないように混ぜる
6.型に流して均一に広げておく
*メレンゲ
7.卵白と砂糖を高速で立ててメレンゲを作る(7〜8分立て)
8.6の生地の上にメレンゲを流してまんべんなく広げる
9.175度に予熱したオーブンに25分入れて焼く
10.完全に生地が冷めたら半分にカットする
11.生クリームに砂糖を入れて泡立て、ベリーも合わせて10の生地(メレンゲが上にくるように置いて)広げてのせ、もう1枚の上の生地でサンドする


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