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コペンハーゲンのチョコボール|世界のお菓子(食)を巡る旅#13

先週、4ヶ月ぶりにひとり旅に出た。
行き先はコペンハーゲン。

それはわたしにとって聞き慣れた街だった。なぜかというと母が「ロイヤルコペンハーゲン」の食器が好きで、幼い頃から地名だけは慣れ親しんでいたからだ。
今日はそんなデンマークの伝統菓子を紹介したい。いくつか代表的なものがあるけれど、その中から今日は「Fløde boller」を。

直訳すると「クリームボール」。

名前もシンプルなら構造もいたってシンプルで、ビスケット生地の上に砂糖をたっぷりいれたメレンゲを絞り、チョコレートでコーティング。チョコレートのみかけたものと、それにココナッツをまぶしたものの2種類をよく見かけた。

昔、ドイツでも同じようなお菓子をクリスマスマーケットで買った記憶があって、そのときは何かもよくわからず「いろんなマーケットで売っていたし、みんな買っていたから」という興味本意だった。感想はというと…「ただただ甘い」「そして重い」。これと言って特徴のないお菓子で、リピートすることはなかった。

でも、今回の「Fløde boller」はその時のイメージより甘さは控えめ。外のチョコは薄くてパリッとしていて、中のメレンゲは甘すぎず、食感もふんわり軽い。ビスケットのさくさくがアクセントになっていて、意外とさらりと食べ終えた。(もちろんお店によって異なるので、一概にドイツのものより…とは言えないのだけれど)

どちらにせよ、個人的には1回の旅で一度食べたら満足いくお菓子ではある。
けれど、スーパーには必ずと言っていいほど置いてあるし、パン屋さんでもよく見かけたことを考えると、昔から長くデンマークの人々に親しまれてきたことがよくわかる。

デンマークを訪れた際は、ぜひ一度食べてその歴史を感じてみてほしい。


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