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早春の花|平屋私庭日記#37

初春の花といえばマンサク・サンシュ・ロウバイ・トサミズキ・レンギョウ、、春を告げると言われている花々はなんでどれも黄色い花を咲かせているのだろう?今回はそんなお話を

早春の花はなぜ黄色いのか?

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先日同業の先輩タマンサリの山田さんと帰宅ラッシュでなかなか進まないトラックの中で、「今年は暖冬だから春の花たちが狂い咲きのようにもう咲き始めているなぁ。そういえば早春の花はなんでどれも黄色い花を咲かすんやろか?」という話になった。早春の花といえば思いつく花はどれも黄色である。
何故早春の花はどれも黄色い花なのか?というテーマが頭から離れないので調べて見ることにした。

早春の花

初春の花は救世主だと毎年思ってしまう。真冬の庭先で極暖と名の付く商品に身を固め、極寒の試練に耐える日々。その忍耐の訓練も終わりに近づいた3月頃に冬の終わりと春の到来を知らせてくれる。
あの花たちを見かけると、まだ寒さが残る早春でもついつい薄着になって浮かれてしまいそうになる。今年はまだ2月だというのに咲いているからこちらの感覚が尚更ボケてしまいそうだ。
早春の花は黄色が多い。僕が思いつくだけでもマンサク・サンシュユ・ロウバイ・レンギョ・ヤマブキなどなどたくさん思い付く。

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マンサクは早春に「まず咲く」「真っ先」が変化した説があるらしい。このわしゃわしゃした花びらは毎年じーっと観察してしまう。

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ロウバイはまるでロウ細工のような黄色い花を咲かせるっていうとおり、自然物とは思えない質感。

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サンシュユは葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることで「春小金花」との異名があるらしい。

個人的にはマンサクが好き。繊細な黄色い線で作り出す花は庭のお手入れ中についつい手を止めて見てしまいます。
四季を通して花の色セオリーとして薄い色からだんだん濃くなっていくのに、なぜ初っ端が黄色なのか?ルールを無視しているように思えてしまう。
ちなみに1月2月に濃ゆい赤やピンクの花を咲かせる椿は冬の花、3月に咲く黄色い集団は春の花くくりになる。個人的には梅や桜の白・薄ピンクの花から春の花にしてもいいように思えてしまう。

黄色の意味

ネットやら本やら先輩たちに聞いていると、早春に咲く花に黄色が多いのは受粉を媒介する虫に関係がというのが一番出てくる答えだった。
春に誰よりも早く動き始めるのがアブたちらしい。そのアブたちが敏感に反応する色が黄色なんだとか。確かにまだ芽吹いてない殺風景なところに咲く黄色の花は想像しただけでも目立つことがわかる。
花粉を媒介してくれる虫たちの為に樹木たちはわざわざ黄色にしているとは、あまりにも納得できる答えだなぁ。

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アブのイメージ写真。昔一眼レフでキレイに撮れたのを思い出して引っ張ってきたけど、多分アブではない。。

最後に

見て調べて聞いて、改めて考えてみると虫を近寄せる為に黄色い花を咲かすことは、とてもストレートで当たり前の答えだと思った。むしろなんで気がつかなかったんだろうか。
植物と虫はニコイチ、植物が一番に考えているのは自分のタネを残していくこと。その行為を手伝ってくれる虫たちのことを考えるのはものすごく筋が通っている。

植物は周りを動かす天才だと思う。そしてこの仕事をしていると、この世の中は植物を中心にまわっているのではないかと思えてくる。
虫を寄せ付ける黄色い花もだけど、綺麗と思わせて人間に増やさせる桜たち、人間に品種改良させて一族を維持させることに成功した野菜と呼ばれる植物たち。甘い香り、美味しい果実、美しい容姿、あの手この手を使って植物は操ってるって考えると、これもまた筋が通りそうだ。

そんなことを早春の花を見て考える週でした。

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定点写真#37。ブルーベリーの蕾がもうパンパンに膨らんでる。今年は2月開花もありそうだなぁ。そんな場合はちゃんと受粉してくれるのだろうか?

園園. 庭師 中山智憲

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  • 60本

ライツ社の周りにいる、普段は作家でもなんでもない(でもとてもおもしろいことをしている)みなさんの記事を連載。 2018年12月現在の連載タイトル ・「世界のお菓子(食)を巡る旅」菅野つばさ ・「平屋私庭日記」大阪の若手庭師 中山智憲

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