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新入生、新社会人、新しい人生を始める人に贈りたい「広告コピー」

もうすぐ4月がやって来ますね。新生活の時期になりました。咲き誇る桜とともに、新しい場所で、新しい人生を歩き出すみなさんに、応援の気持ちを込めて、『毎日読みたい365日の広告コピー』(ライツ社)の中から、いくつかの広告コピーをお届けしたいと思います。

「引っ越しが少しさびしいのは、しあわせだった証拠です。」ーハウスメイト/コピーライター:小林麻衣子( POOL inc. )

人生において、「いいこと」と「悪いこと」は表裏一体であることが多いようです。たとえば引っ越しはさびしい反面、その土地や友だちが記憶として深く心に刻まれます。「つらい」と思ったときは、その裏にあるもう1つの感情を探してみるのもいいかもしれません。

「君が行く道は、僕が行かない道。僕が渡る川は、君が渡らない川。あした、友と違う道。春は希望。春は不安。見る花が違う。拾う石が違う。寂しいけれど、悲しくはない。歩こう。ノラ猫1匹、友にして。不安がるより、面白がりたい。人はみんな、違う道しか歩けない。どっちの道が正しいかなんて、ことじゃなく。どっちの道が得かなんて、ことじゃなく。どっちの道が、どれほど大変で、どんなに楽しいか。ただそれだけの今。」earth music&ecology / ストライプインターナショナル/コピーライター:児島令子

春の道を彩るタンポポ。3月頃から咲きはじめ、花が終わると綿毛のついた種が風に乗って飛んでいきます。そのため、タンポポの花言葉の1つには「別離」という意味もあるそうです。

「見事なサクラであればあるほど、長い冬の時間、耐えてきたことを思うのでした。」そうだ京都、行こう。 / 東海旅客鉄道/コピーライター:太田恵美

毎年目にする桜でも、この1年をどう過ごしたか、次の1年をどう過ごしたいかで、その姿は違って見えるものです。今年の桜は、あなたの目にどのように映るでしょうか?

「新しいことを始める人は、何歳だって新人だ。」東京海上日動火災保険/コピーライター:磯島拓矢(電通) 小山佳奈(同) 岩田泰河(同)

経験やプライドが邪魔をして挑戦をやめていないか、自分に問いかけたくなるようなコピーです。「失敗だって笑いに変える。この街の人は、強い。」、「失敗は努力を呼ぶ。だから、成功を呼ぶ。」、「失敗は、できるうちにしておこう。」などのシリーズもあります。

「入学式。どこかに、一生の友達が座っている。」立教大学/コピーライター:前野岳允(エージー)

街や電車の中で、新入生・新社会人の初々しさがまぶしいシーズンです。春の季語には、風さえもキラキラと輝いて見えることを表現した「風光る」という言葉があります。

「自分がちっぽけに思えたら、その旅は、きっと正しい。」H.I.S./コピーライター:松井琢磨(電通)

4月12日は「世界宇宙飛行の日」。1961年のこの日、ソ連の宇宙船が打ち上げられ、人類初の宇宙飛行が成功しました。その感動を、当時27 歳の宇宙飛行士・ガガーリンは「地球は青かった」という言葉で表しています。

「昔は安い酒で夢のことばかり話してた。最近は高い酒で金のことばかり話してる。」カラオケスナックさくら/コピーライター:佐藤司郎

生きるためや、夢を叶えるための「手段」として、お金はもちろん必要です。でも、いつの間にか、お金が「手段」から「目的」に変わっていないか。お金のために生きていないか。飲み屋で楽しそうに夢を語る新社会人を見かけると、ふと自分を省みてしまいます。

今週末はみなさん、お花見でしょうか。青空と桜が似合うお酒を楽しみたいものですね。それでは改めて、新入生、新社会人、新しい人生を始めるすべてのみなさん、おめでとうございます! 世の中に溢れるたくさんの「広告コピー」もあなたの門出を心から、応援しています。

『毎日読みたい365日の広告コピー』(ライツ社)

365日、その日その季節にぴったりの「広告コピー」を並べてみたら、大切なことを思い出せる素敵な名言集ができました。


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