バナー候補6

庭師の仕事-僕が働くGREEN SPACEのこと|平屋私庭日記#7

12月の庭やさんは猛烈に忙しい。お正月を綺麗な庭で迎えたいというお施主さんや今年中に庭をつくって欲しいというご依頼、会社の年賀状に個人的に集計しているグリーンスペース今年の作庭集ブログ作成だったりと、ハラハラドキドキのせわしない毎日を過ごしていきます。

先日、実家の両親から地元 九谷焼の一輪挿しが届いたので中山家の玄関にさっそく飾ってみた。勝手に忙しくなる師走だからこそ、ちょっとした季節感を楽しんでみる。

今回は僕が働くGREEN SPACEを紹介していきたいと思います。

GREEN SPACEは庭をデザインし、作庭、お手入れする辰己兄弟を中心とするオーセンティックでヒップな庭づくり集団って名乗ってます。
一般的に植木屋さん・庭師・造園・庭やって呼ばれ方をしててあまり決まった感じはなく、僕たちもこれっていう決めつけはしてないですね。

端的な説明だけでは伝えきれないと思うので、まずはメンバーから紹介していきます。

GREEN SPACEメンバー

GREEN SPACEは4人+助っ人でやってる少人数チーム。

代表は辰己兄弟の兄コーゾーさん(左)と弟ジロさん(右)。よく兄弟っていうていでユニットで組んでるの?って聞かれますが、本物の兄弟です。とにかく仲がいい!写真がこんな感じですみません。

それから僕(左)と高橋くん(右)

ちなみに僕らはよく兄弟で勤めてるの?って聞かれますが本当の兄弟ではありません。多分ちょっと顔つきが似てて僕の態度がデカく、高橋くんが優しいから兄弟に見えるのかもなぁ。

 そして常駐で来てくれてる僕の剪定の師匠god of matsuさんと海外のランドスケープ学部に入るまでの期間限定で梶原くんがいてます。

グリーンスペースは会社というより、チーム。もっと崩すと部活という雰囲気。(アパレルブランド MXPさんから頂いた写真

GREEN SPACEの庭づくり

僕たちは「主に個人邸や店舗の庭をつくること、つくった庭をお手入れすることを中心に活動しています。」という言葉を掲げているくらい新しい庭をつくることと、つくった庭のお手入れのどちらも大切だと考えています。

これは僕の考えだけれど、植物たちの成長速度枝葉の伸び方日照条件をわかっていないとハサミの入れ方が変わるしお手入れそのものが出来ない。そしてお手入れを熟知していないと、つくる際に植える位置や距離感だったり純粋に美しいものをつくれない。
双方の知識と経験があるから庭づくりとお手入れは成り立つと思う。

難しいのは春夏秋冬を経験して初めてワンクールの積み重ねができるということ。これらを習得していくにはとにかく年単位の時間がかかる。けれどそこが面白いし時間をかけて磨いていく仕事としてはやりがいがあります。

作庭中。一枚目、基本スコップで穴を掘って木を植える。二枚目、土間をコテという道具で抑える。僕たちの仕事はものすごくアナログです。

お手入れ中。庭は高木・中木・低木・下草がうまく共存していますが、放っておくと簡単に崩れてしまう。ハサミや手を入れて共存バランスを整えていく。難しいけどそこが面白い!まだまだやけどねっ

庭を見る位置、高低差のバランス、美的感覚、木陰の量、花の咲く時期や紅葉の色彩、たくさんの狙いが組み込まれてます。

それから生き物を扱っているからこそ、つくったものに責任を持ちたい。つくって終わりでないってマインドはしっかり持ってます。

 そんなGREEN SPACEの強みはなんだろうか

改めて考えてみると、個人邸はもちろん南青山や原宿のセレクトショップ、結婚式場、ホテルやカフェ、保育園の園庭や大学のエントランスなどなど。お施主さん、庭づくりの幅の広さはなかなかだなって思いました。

京都三条PIECE HOSTEL SANJO

東京原宿  ラフォーレ原宿源氏山テラス。ラフォーレの裏口玄関

個人邸(東大阪)

京都 DOZEN旅館+カフェ

庭づくり以外の活動も

それからSNSだけでなく、自分たちを知ってもらうためにアナログな発信を続けているのも強みかもしれません。

GREEN SPACE事務所地下で行われる自主企画のトークイベント。ゲストをお招きして代表二人が聞きたいことをたっぷりしつこく聞いていきます。

年4回発行している季刊誌。snsなどタイムラインで情報が流れ続けてしまうからこそ、手元に残る情報誌をと思いつくってます。この号は特別号!

そして、会社というより部活という、ワイワイガヤガヤしながら作業する、遊んでるのか仕事してるのか分からない勢いが強みかもしれませんね!

週末にグリーンスペースファミリーでBBQした時の集合写真

古庭園もいいけれど、カフェやショップ、美術館、hostelなどの商業空間。そんな"今"がある都市のカルチャーと重なる、僕たちグリーンスペースがつくる現代の庭を見て欲しい。そして同世代やもっと若い人たちにカッコいいなって思ってもらえるものつくりたいって思いますね!

こんな感じがGREEN SPACEの紹介です。今回はここまでですが、今後お手入れについてや季刊誌についてなど、深く掘った話をしていきたいと思ってます。

定点写真#7。先週から突然寒さがやってきた。年末までに剪定したいなぁ

GREEN SPACE 若手庭師 中山 智憲

GREEN SPACE HP
Instagram@greenspace_nakayama


出版業界を新しくしたい。もっと良くしたい。読者と、書店と、友達のような出版社でありたい。「本ができること」を増やしたい。いただいたサポートは、そのためにできることに活用させていただきます。