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世界最注目のカナダワイナリー・通称「PEC」を1泊2日レポ|世界のお菓子(食)を巡る旅#19

先月、カナダ生活最後の国内旅行をした。

行き先は「プリンス・エドワード・カウンティ」というワイナリーが40ほど集まる島。(通称PEC)オンタリオ州にあるその島は、よく「赤毛のアンの島?」と聞かれるけれど、それは「プリンス・エドワード・アイランド」。PECじゃない。

今回は料理でもお菓子でもないけれど、ぜひみなさんにPECを知ってもらいたくてレポートにまとめてみる。

PECはワイナリーとしては20年余りと非常に歴史が浅い。でも、新しいワイナリーばかりだからこそ、時代に合わせてそれぞれが個性を出すために、さまざまな工夫をしてうまくビジネスをしているように思う。

2日間で周ったワイナリーは8か所。

・Norman Hardie
・CLOSSON CHACE
・Casa-Dea
・Moradin
・Hinter Land
・KEINT-HE
・Rosehall Run
・Grage of Prince Edward 


この中でもおすすめしたいのが「CLOSSON CHACE WINERY & Vineyards 」。このワイナリーは、「PECのワインブランドのベースをつくってきた」とも言えるワイナリー。

緑の小道に突然現れるビビットパープルの建物が印象的。建物の奥にはブドウ畑を前に試飲できる素敵な中庭があり、晴れた日はなんとも気持ちがいい。ここの2017年のシャルドネが8か所まわって25種類ほど試飲した中で、いちばん美味しかった。

続いておすすめしたいのが、「Norman Hardie Winery & Vineyard」。南アフリカ出身で、カルフォルニアやブルゴーニュ、そしてトロントの5つ星ホテルで7年間ソムリエ経験などを経て、この地へやってきた。

2010年ヴィンテージワインは、イギリスのワイン専門誌「The world of Fine Wine」誌で、北米大陸No.1シャルドネに選出されたり、数々の雑誌や評論家からも評価されているワイナリーだ。ここの窯焼きピザも名物で、焼きたてピザとワインをテラスで楽しめる。

そしてもう一つ。「Grange of Prince Edward Vineyards and Estate Winery」。世界的なファッション・モデルだったオーナーのキャロラインさんが自ら畑づくりをしてオープンした、というワイナリーだ。

1926年建造の大きな納屋を改装した建物。雰囲気のある居心地のいい空間で食事もできる。ピクニックセットも素敵で、バスケットに好きなワインやポップコーンやシャルキュトリーやチーズを入れて、外で自由に楽しめる。

Drake DevonshireやAngeline's Inn といった素晴らしい宿もあるので、最低1泊はしてゆっくり楽しんでほしい場所。

AGRARIAN MARKETのシナモンロールやパテなどのシャルキュトリー、それからSlickersのアイスも外せない。

大都市のトロントから車で2時間ほどかかるけれど、よりカナダらしさを味わえるのも魅力。

各地から美食家が集まり、クオリティーの高い食事を提供しているレストランも増えていて、近年世界から注目を集めているPEC。これからのさらなる成長に目が離せない。


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ライツ社
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