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読むだけで、1月の毎日が心豊かになる広告コピー 「夢は、口に出すと強い。」

あけましておめでとうございます。みなさんの1年が今年も豊かな実りある毎日であることを願って、『毎日読みたい365日の広告コピー』から、1月の毎日にぴったりの言葉をご紹介します。

人生で本当に大切なことは、ぜんぶ、広告コピーに書いてあった。

ふだんを変える。それがいちばん人生を変える。

【本田技研工業】 新聞 2010 年
コピーライター:岡本欣也(オカキン) 荒木俊哉(電通)

まだ太陽の昇らない元旦の明け方、東の空を照らす光を「初明( はつあか)り」と言います。初日の出を眺め、あなたはこの1年をどのように過ごそうと決心するでしょうか。

夢は、口に出すと強い。

【週刊少年ジャンプ / 集英社】 新聞 2014 年
コピーライター:小野麻利江(電通)

自分の願いや決意を何度も口に出していれば、夢に早く近づけるかもしれませんね。ちなみに「初夢」と は1月1日、もしくは2日に見る夢のこと。特に縁起がいい夢は「一富士、二鷹、三茄子( なすび)」です。

人生でいちばん応援してもらえるのは、受験の時かもしれない。
受験生は、いい顔をしている。君はまだ、気づいていないだろうけど。バスの中、塾の帰り道。背負ったことのない大きな期待や、重圧や、不安と戦っている。お守り、弁当、手編みのマフラー。家族や、教師や、友達に背中を押されながら、目標に向かって、歩いていける。受験生は、幸せだと思う。君はまだ、気づいていないだろうけど。

【稲田塾】 新聞 2009 年
コピーライター:廣畑聡( 電通)

試験を受けるのは1人でも、受験を支えてくれるたくさんの人がいることを教えてくれるコピーです。「受験勉強をした子どもにとって、受験は、青春になる。」、「こんな時代に、勉強してどうなるんだろう。でも勉強しなかったら、どうなっちゃうんだろう。」などのシリーズもあります。

わが子と話せる時間は、悲しいほど、少ない。
キミが生まれてきてくれて、
もう6年の月日が流れようとしています。
その間、いろいろあったね。
はじめて歩いて僕のところまで駆け寄ってきたキミ。
転んでも歯をくいしばって泣かなかったキミ。
そうそう、おつかいを頼まれて財布を無くし、
いつまでも玄関の前でじっと座っていたこともあったっけ。
これからもいろんなことがあると思うけど、
すべてのキミが、僕は好きです。
だけど、昨日、見たくないキミに会ったんだ。
ウエディングドレスを身にまとい、
知らない男と満面の笑みで笑っている。
凛とした顔で何かを僕に伝えている。そんなキミの姿を。
夢だと気づき、目が覚めた時には、
なぜか僕は泣いていました。でも、しょうがないんだね。
あと何年もすれば、それが現実になるのだから。
だから話そう。どんな些細なことでもいい。
嬉しかったこと。悲しかったこと。苦しかったこと。
もっと話そうよ。
ふたりで話せる時間は、ふたりが思ってるより少ないのだから。
キミの好きな飴でも、一粒一粒、食べながらね。

【カンロ飴 / カンロ】 雑誌・ポスター 2016 年
コピーライター:大野政仁(大野政仁事務所)

1955年に生まれたカンロ飴。名前の由来は「天から降る甘い露」という意味の「甘露=カンロ玉」です。しょうゆを使った温もりのある甘さは、初めて食べたとしても、なぜか家族との懐かしい思い出が浮かんでくるやさしい味です。

人に会わなくても生きていけるような便利な世の中だから、逆に人は、人に会いたくなるんだね。

【イムズ】 ポスター 2005 年
コピーライター:前田知巳( フューチャーテクスト)

1月21日頃は、1年でもっとも寒さが厳しいと言われる「大寒(だいかん)」。人は寒さをしのぐため、本能的に身を寄せ合うそうです。「寒い季節は人肌が恋しい」とは、本能の声だったのですね。

「勇気」って、上司より早く帰るときに使うものだっけ。

【いしかわ子育て支援財団 / 石川県】 カレンダー 2010 年
コピーライター:吉田一馬( 電通西日本広島支社)

1年で最初のプレミアムフライデー(月末の金曜日)がやってくる時期です。ただ、2017年の調査では、プレミアムフライデーに「あまり賛成しない」、「賛成しない」と答えた人が50%以上……浸透するにはすこし時間がかかるかも?

犬を飼った。愛される子どもが、愛することを知った。

【マイホームランド玉川上水】 ポスター・パンフレット 2016 年
コピーライター:米田恵子

1687年1月28日、徳川綱吉が「生類憐みの令」を発令したことにちなんで、このコピーを紹介します。 ちなみに日本の飼い犬・飼い猫の数はともにおよそ980万匹。飼い犬は減ってきているそうです(2016年ペットフード協会調査)。

男の浮気をなくすのは、戦争をなくすより難しいの。

【IZAKAYAようこ】 ポスター 2015 年
コピーライター:勝浦雅彦( 電通)

1月31日は「愛妻の日」。「1」を「アイ」、「31」を「サイ」と読むのが由来です。結婚25年目の銀婚式、 50年目の金婚式は有名ですが、1年目は紙婚式、3年目は革婚式と呼び、それぞれ紙や革にちなんだ品を贈り合うのがよいそうですよ。

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広告コピーとは、ある商品や企業の魅力を伝えるために考えられたものです。
しかしその中には、ただ消費を促すための言葉ではなく、わたしたちの人生に気づきや希望を与えてくれる言葉がたくさんありました。
ただ、素敵な言葉であるにもかかわらず、そのほとんどはある一定期間にしか掲載されません。しかも、見ることができるのは、広告が掲載された場所だけ。
そんな広告コピーの数々を一冊の本にして、いつでもどこでも、暮らしに身近な名言集として毎日読んでもらうことができたなら。忙しい日々の中に、大切なことを思い出せる時間がすこしでも増えるかもしれない。そんなことを思って、この本をつくらせていただきました。
今日の日付でも、誕生日でも、たまたま開いた日でも、お好きなページからお楽しみください。


2017年12月16日出版!全国書店・ネット書店で発売!
『毎日読みたい365日の広告コピー』(ライツ社)



出版業界を新しくしたい。もっと良くしたい。読者と、書店と、友達のような出版社でありたい。「本ができること」を増やしたい。いただいたサポートは、そのためにできることに活用させていただきます。