庭の4つの要素|平屋私庭日記#26
庭には基本的な4つの要素「光・水・風・温度」がある。今回は平屋の庭の4要素を改めて考えてみた。
庭の四要素
先日ラジオクラウドでBEAMSラジオを聞いていると「叢(くさむら)」の小田さんが登場されていた。叢さんは〝いい顔してる植物〟をコンセプトに、独自の美しさを提案する植物屋さん。僕は2014年の京都展示に行ったことがある。そんな叢の小田さんはラジオで「基本的だけれど植物には4要素があって…」と要素のことを話していた。
僕も知ってる基本的な4要素である「光・水・風・温度」を平屋の庭に当てはめて考えてみた。
平屋の四要素
平屋の庭の条件は率直に言ってよろしくないと思っている。昔からある京都の長屋にある中庭のように建物に囲われた庭だから色んなハードルがある。
光
周りに背の高い建物に囲われてるから日光が当たる時間が限られてしまう。周りから見られることも入られることもない完全プライベート空間っていうところは嬉しいのですが
水
果樹が多いため水はかなりたっぷりあげている。日に当たる時間も関係あると思うけど、乾燥してる時間は少なく基本的に湿度が高い状態になってしまう。
今思うのはもっと水ハケを良くしてあげるべきだなって。そろそろ追加土壌改良してみるべきだなぁ
風
平屋の中庭だから周囲は建物に囲われている。だから風は上空のジューンベリーにしか当たらない。洗濯を干す上ではホコリの心配がないから良いのですが。
温度
風が通らない分、温度は基本的に高く保たれる感じがする。冬でも温かい方だと思うし落葉するタイミングが周囲の植物に比べるとけっこう遅く感じている。(昨年12月初旬撮影)
これまでを振り返る
改めてこれまでの経過を分解していく。光の入る時間が少ないのと、その光が真上からしか差し込まない為、高木が光の分配を多く取ってしまい下草たちは光を遮られ枯れてしまうコや枝枯れが出てしまう。湿気が高くハーブ系が虫にやられ育ちにくいし枯れるコも続出。。
周りにあまり植物が無いせいもあるだろうが虫の出現が多い。虫が嫌いなのに。。この付近の虫鳥たちのオアシスになってる。
そしてこれまで枯れた植物は、黒文字2本、アセビ、ラズベリー、ビーチプラム、シルバーティーツリー、オレンジミント、レモンバーム、ラベンダー、、まぁまぁ枯れたなぁ
僕が働くグリーンスペースでは庭の条件に合わせて樹種を選んで植栽しています(日陰、軒下、西日、中庭、色んな条件がありますからね)。でも平屋ではエディブルガーデンというルールで植物構成しているので、普段グリーンスペースで使う植物たちを選べない。何度も妥協しようか悩んでいますが…。でも今は平屋が実験場になるし勉強になるのでそのあたふたを喜んでいる感じですね。
現状
今平屋の庭ではうどんこ病と思われる病気が発生している。風通しが悪かったり土壌の窒素過多や乾燥が原因で、土壌のカビが葉っぱを白くして光合成をしづらくしてしまうらしい。
中庭で風通しが悪い上に植物全体が茂り過ぎて、より風が通らないうどんこ病が発生しやすい状況になっていたのかも。しかも出張で水やりも疎かな時があったし。。
全体的に葉が白い。こうなってしまうとこの葉っぱはもう元には戻らない。落葉して来年の新芽の入れ替えを待つしかない。他も植物にもうつりだしてしまった。。
来年の葉や周りの植物のために今は殺菌消毒をしてあげるのと剪定して少しでも風通しを良くしてあげることが最善の策かなと思ってます。なんとなく土壌が窒素過多になってる気もするなぁ。色々コテ入れしないと
最後に
光・水・風・温度。改めて平屋の庭を四つの要素で見て考えてみると難しさを感じてます。でも今の課題が分かってきたのでいい勉強になっているところもありますね。どうにかして風を吹かせられないかなぁ。
とりあえず剪定と消毒、そして土壌の通気性を改良してみようと思います。日々バタバタでその時間を確保するのが難しいなぁ。。
皆さんの庭はどうですか?4要素で自分の庭を分析してみるといつもとは違う面白さがあるかもです!
定点写真#26。雨が多くて今年の夏は庭先にでる日が少ない気がするなぁ。そろそろコーヒーの木を調達しようかなぁ
GREEN SPACE 若手庭師 中山 智憲
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