ここじゃない世界は、どこにあるのか?【3月20日18時】塩谷舞×澤田智洋
文筆家・塩谷舞さん、コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表理事・澤田智洋さん、それぞれの著書『ここじゃない世界に行きたかった』(文藝春秋)、『マイノリティデザイン』(ライツ社)の出版を記念して、トークイベントを開催いたします。
以下、『マイノリティデザイン』編集担当:大塚による執筆です
今回の対談を企画するにあたり、塩谷さんに僕はこんなメールをお送りしました。
「バズ」の世界から一歩、立ち位置を引かれて持続可能な視点で執筆活動を始められた塩谷さんと、広告という「マス」の世界から一歩引かれて、マイノリティを起点に仕事を始められた澤田さんは、勝手ながらどこか似ていて、目指す世界も近いものではないのかな、と思っています。そして、お二人の対談から生まれてくる言葉や未来を聞いてみたい。そう思っています。
数日後、塩谷さんからお返事としていただいたメールには、こんな言葉がありました。
澤田さんの本も、(最後まではまだ読めていないのですが)読ませていただきました。本当に!素晴らしい発想の転換の数々に感動しました。そしておっしゃるとおり、私がここ数年で大切にしているものと通ずるところがあると感じました。ぜひご一緒させていただければ嬉しいです。(お会いしたい気持ちが強すぎて、オンラインなのが悔やまれるくらいです…!)
追って届いた塩谷さんの本を読んで、澤田さんも驚きを隠せなかったそうです。
しおたんさんの本届きました。だいぶ共鳴ポイントありました……。「ほしいものが、ほしいわ。」を引用されていたこともびっくりしました。(※『マイノリティデザイン』でも引用)本当、驚きました。いくつも想いがシンクロしています。
お二人に共通するのは、「マス」や「バズ」という大きな世界から、小さな当事者として、生き方を変えたこと。そして、異なる視点を持つ友人を得たこと。そこから、塩谷さんの言葉を借りるのであれば、「小さなレジスタンス」を始めたことでした。
どんどんと「ファスト化」している現代のクリエイティブ。開発から納期までのサイクルは短く、発表後、途端に消費され、忘却される。まるで、弾けて消えるシャボン玉をつくり続けているみたいに。自分の仕事にそんな虚しさを抱えている人は多いのではないでしょうか。澤田智洋さんは著書で、「そうじゃない」働き方を、塩谷舞さんは、「そうじゃない生き方」を提示してくれています。
今回の対談を実現してくださった梅田 蔦屋書店の三砂さんが、こんなことを言っていました。
塩谷先生と、澤田先生のご著書の共通点、私は、気づき方がそれぞれ違っていると感じたのですが、お二人がそれぞれ、小さくされた当事者である、ということでした。そこで止まることなく、動きつづけることで、その世界を持ち上げ、すきまをみつけて、新しい風景をみせてくれる。本棚の窓をひらいて、青空をみせてくれるような、社会をよくするためには自分たちには何ができるのだろうか、という絶えざる問いを感じました。
「いい仕事をしたい」と願う、すべての読者へ。
『ここじゃない世界に行きたかった』『マイノリティデザイン』二つの本に共通するものは何か? ここじゃない世界へ行くには、どうすればいいのか? 「良いことでは飯が食えない」は本当か? 自分以外の誰からももらえない「ギフト」とは? そんなことをたっぷりと語っていただく予定です。
3月20日(土)18時〜 @梅田蔦屋書店(オンライン配信もあり)ぜひご参加ください。
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