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ジャマイカの伝統菓子を習う|世界のお菓子(食)を巡る旅#9

私の今いるカナダの新年はどこもまだクリスマスの装飾が残っていて、お正月らしさを感じるのはみんなのSNSからだ。おせちやお鮨を羨ましく思いながら、新年が始まったことを実感する。

さて、今日はジャマイカの伝統的なケーキ「クリスマスプディング」のお話。ジャマイカの国民はこれをつくると「クリスマス(ホリデー)だなぁ」と感じるそう。やはり食は行事と関わりが深い。

ところでイギリスのクリスマスプディングをご存知だろうか? ラム酒の効いた、ドライフルーツがたくさん入ったケーキ。そう、イギリス植民地時代にジャマイカに伝わったのがこのケーキなのだ。
おもしろいのが、時間の経過とともに、イギリスのものとはまったくの別物になっていること。完全に「クリスマスプディング南国Ver.」と言った感じだ。

教えてくれたのは、ルームメイトの アンドリュー。彼は料理が大好きな男性で、夜ごはんを食べ終えたあと、急にクッキングレッスンは始まった。小さい頃から何度も食べ、このお菓子をつくりなれてもいる彼は、レシピも何も見ず、分量すら計らずつくる。

今回の材料はこちら。

キャッサバ、さつまいも、ココナッツ(フレッシュ)、スパイス〔ブラウンシュガー、ナツメグ、カルダモン、シナモン〕、薄力粉、バニラエッセンス、ココナッツオイル、ホワイトラム

そして、レシピ。

1. キャッサバとサツマイモの皮を剥き、適当な大きさに切ってフードプロセッサーにかけてペースト状にする。ボールに移す。
2. フレッシュのココナッツを割り、果肉部分を細かく切り、水を加えてミキサーにかける。これでココナッツミルクが完成(ココナッツミルクもフレッシュからつくるあたりがさすがである)。1のボールに加えて混ぜる
3. 各スパイスもブレンダーにかけてグラインドし(粉状にし)、2に加えて混ぜる。
4. 3に振るった薄力粉少々、バニラエッセンス、溶かしたココナッツオイルとラムを混ぜ込み、型に流して、150℃のオーブンで1時間半ほど焼く。

温かいうちに食べるもよし、冷蔵庫で冷やして食べるもよし。彼のお気に入りの食べ方は、「焼いて一度冷やしたものを再び温めて、アイスと一緒に食べる」だそう(絶対美味しい)。
お味はというと、日本でにあるお菓子に例えるなら「ココナッツとスパイスが香るスイートポテト」という表現が近いかもしれない。だけどスイートポテトより、キャッサバのでんぷん質のおかげでもっちりしているのが特徴。素朴な味わいで、個人的にはイギリスのクリスマスプディングよりはるかに好みの味だった。

調べてみると、日本のおせちのように家庭によってレシピは異なるようで、ドライフルーツを入れたり、サツマイモだけでつくったりするところもあるようだ。

彼のおかげでまた1つ世界のお菓子を知れた。
そして食を通して、また行きたい国が1つ増えた。

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ライツ社マガジン

ライツ社の周りにいる、普段は作家でもなんでもない(でもとてもおもしろいことをしている)みなさんの記事を連載。 2018年12月現在の連載タイトル ・「世界のお菓子(食)を巡る旅」菅野つばさ ・「平屋私庭日記」大阪の若手庭師 中山智憲
3つ のマガジンに含まれています
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