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台北の植物たち|平屋私庭日記#10

1月13日の休日は年末にできなかった家の大掃除を開催した。庭の落ち葉掃除もしようと縁側に出ると、なんと梅の花が咲いていた。大阪の冬の昼下がりはポカポカ暖かい日が多いから、梅のいい香りを楽しんでいると春を先取りした気持ちになってくる。
僕の経験では早くて2月ごろから咲き始めるイメージだったから、このコは少々フライング気味だ。暖冬だから?中庭だから暖かいのか?それとも最近日暮れが伸びて来たから植物たちは春を感じ始めているのかなぁ。

※調べてみると梅には花梅と実梅があって花梅は早くて1月から咲き始める品種もあるそうです。確定できないのが庭の世界。やっぱり知らないこともまだまだたくさんある世界だなぁ。

台北に行ってきました

さて、話は変わるけど、お正月休みに台北へ行って来た。僕は時間と財布に少しでも余裕があれば世界都市を周りたいと思ってる。NY、ロス、ラスベガス、パリ、ロンドン、ロシア、香港、台北、トーキョーが訪れたことのある都市です。台北は2年ぶり2度目。
僕は街歩きが好き。各都市の街並みや庭、カルチャー、アート、カフェ、インテリア、地図、治安状況、都市と植物の関係性などなど、比較していくと共通点もあったり全くの異世界だったりして面白い。

台北は僕が訪れたことのある都市の中で一番植物が多くて日常との距離が近いと思ってます。そんな台北トリップで感じた植物たちのことをご紹介したいと思います!

いろんな都市を見てきて

世界のどの都市も個人個人が庭を持つ土地などない。そのかわりに公園をたくさん設けたり、ここぞというメイン通りにはふんだんに樹木を投入する。そしてこれも共通して言えると思うけど、必要のないところには一切植物をいれない。そのメリハリが気持ちいいくらいできてる印象がある。

台北の特徴

今回訪れた台北も他の世界都市と同じようなつくりになっていると思ってる。ただ他の都市と違うなと思うことは都市に暮らす個人個人が植物を’’所有’’しているということ。

とにかくスペースがあれば植木鉢を置いてる。マンションの格子と窓の間が20㌢しか無いのにびっしり植木鉢だらけ、お店や住宅の屋根、軒があれば植木鉢を置いちゃうし、植木鉢なしで敷居を設けて庭をつくっちゃってる場所もたくさんあった。
こんなに日常の中に植物が溶け込んでいるなんて日本の都市部では考えられない。

どうやって水をあげてるんやろ!?って場所にも植物はいる。日本だとお洒落な店舗で鉢植えの植物をたくさんみるけど、台北の場合はお洒落とは関係のない日常生活でも豊富だったことに何度訪れても驚く。

そもそも植物を置き始めた最初のキッカケは路上駐車防止だったりマンションの距離が近いので目隠し代わりだったのではないかと思う。どちらも建築材料を使うよりたぶん安いと思うし、この土地ならある程度ほっといても湿度が高いから育ちが良いはず。

そんな理由から植物に触れていくうちに愛でるようになって、様々な種類に興味を持ったり美観だったり半公共の場を飾る意識へと繋がっていったのではないかな。

街を歩いていてこんな景色を見ると異国に来たなって感じる。日本では敷地内の樹木が外に出てると苦情が入ったり、施主さんから早め早めに切って欲しいって要望が多いと思う。これだけ張り出してたらやっぱり景観が美しい!

巨木で葉っぱもデカイこのコは日本で見かけないしカッコイイ!葉っぱを持って帰ろうか悩んだけど諦めました。

台北でいちばん好きな庭。@松山文創園区。レイヤーの重ね方も高中低 下草の組み合わせも好くカッコイイ!この庭のお手入れはどうしてるんやろ、どこまで作為があるのか気になるところです。

熱帯の植物

台北の樹木たちは成長が早い。それがこの景色と日本の景色の決定的な違いでもあると思う。
前回訪れた時に台北で暮らしているアパレル関係の方から聞いた話では、台風の後は街路樹や公園の木々は倒れてしまってるとのこと。僕が思うにこれは暖かい地域で成長が早いという点と、湿度が非常に高いため木々が水分や酸素を確保する作業を根っこじゃなくても枝葉から吸収できてしまうから頭が重いのではということ、だから根っこがあまり伸びておらず強風がふけば倒れてしまうのではないだろうか。
そしてなんと台北では倒れた街路樹や庭木は抜いて撤去せずに植え戻しているんだとか!それは根性いる作業だしその姿勢・システムがすごい、脱帽です。

「木は地面に植わっている」って僕の常識を吹き飛ばしてくれる。

最後に

これだけ植物たちが視界に入ってくる都市生活をしているとモノゴトの考え方や創るもの、前回#9で書いた原風景なんてのはきっと違うんだろうなって思う。ここで暮らす方々とゆっくり話してみたいなぁ。

今回の台北も、植栽や庭、植物の規格外のサイズ、土地の境界線なんて関係なく越境しまくる植物たち、とにかくスペースがあれば植木鉢を置いちゃう生活スタイルに終始圧倒されたなぁ。僕にとって非日常に身を置くことで僕の日常が見えてくる。僕の常識なんて簡単にくつがえされるこの街は何度訪れたって刺激たっぷりでした。

定点写真#10。梅が咲き始め、レモンが鮮やかな黄色になってそろそろ収穫できそうだ。冬の庭は静かなイメージがあるけれど、植物たちは着々と春へ向かってるみたい。

GREEN SPACE 若手庭師 中山 智憲

GREEN SPACE HP
Instagram@greenspace_nakayama

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2016年9月7日に創業しました。まだまだヒヨッコです
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2016年創業。海とタコと本のまち「兵庫県明石市」の出版社です。writes.right.light「書く力で、まっすぐに、照らす」を合言葉に、ジャンルにとらわれず本をつくっています。 https://linktr.ee/writes_p
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