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本づくりの先輩たちの実例が満載『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』

9月23日に『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』(イーストプレス)という本が出版されました。

出版社・百万年書房の北尾修一さんが、さまざまな現役編集者から教わった「実践的な話だけ」が詰まった本です。

出版業界に興味のある人なら、「あっ」と思うような本をつくった編集者の方々が「なにを考え、なにをしたのか」自分の失敗も含めかなり具体的なことを話しています。(そうそうたるメンバーの中、ライツ社の大塚の話も掲載していただきました)

この本は、連続トークイベント「いつもより具体的な本づくりの話を。」がもとになっているのですが、北尾さんは当時イベントにこんなコメントを寄せています。

この先、これまでの出版業界が壊れることが確実な2020年だからこそ、「業界」の話ではなく具体的な本づくりの現場の話が聞きたいし、したい、と思いました。
つまり、この会では大きな話はNGです。日々の本づくりの小さなこだわりに着目して、そこをぐぐーっと掘り下げていきます。
具体的に言うと、「いつも良い本・雑誌を作っているなあ」と私(=百万年書房・北尾修一)が注目している編集者を毎月ゲストに迎えて、その仕事のディテールに着目し、同業者だからこそできる質問をぶつけて、実践的な本づくりのテクニックを聞き出す会にします。
同じ映画を観ても実際に映画を撮っている人じゃないとわからない楽しみ方や、同じ料理人じゃないと気づかないシェフのこだわり、そんなものはどの職種にもきっとありますが、その編集者ヴァージョンみたいな会になれば、と考えています。
毎回のゲストや取り上げる本は「現役」「現在進行形」がマストです。私の中でレジェンドとなっている編集者や過去のベストセラーはいくらでも思いつきますが、今回のシリーズでは外します。
つまり、結果として現役編集者の人たちが翌日から仕事に役立つ話が聞ける会になるのではないかな、と。
ただし、その結果、「プロ編集者限定」「一見さんお断り」の会になるとは考えていません。著者、デザイナー、校正者として本づくりに関わりたい人や、将来編集者を目指す人にとっても、この会で交わされる実践的な話はヒントになるはずです。

このイベントで語られた本づくりの技術を「そのまま!」ではなく、実際に「本づくりの0→10までの順番」に沿って、北尾さんが原稿を整理し、再編集を行っています。
それに加えて、ベテラン編集者である北尾さん自身が長年の経験の中で培った「これは今後の本づくりに有効だぞ」と思えるノウハウを、あますところなく詰め込まれていました。

正直、編集者になる前に読みたかったです。もはやセコいというか、この本があれば明日から出版業界で、「強くてニューゲーム」できそうな内容になっています。

10/1(土)には「Readin’Writin’ BOOKSTORE」さんで刊行記念トークイベントも開催されますので、北尾さんの話を直接聞きたい方はぜひ。


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ライツ社
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