一番茶を作る|平屋私庭日記#42
平屋の庭は食べられる収穫できる植物で構成したエディブルガーデンをテーマにつくっている。今回はお茶の木の新葉を使って一番茶をつくってみることに。
お茶の木の新葉で一番茶をつくる
お茶っぱの作り方をyou tubeで調べていると、お茶屋さんのチャンネルがたくさん出てきて、その記事はどれもけっこう工程が多くて時間もめちゃくちゃかかってる。これは素人では真似できないと思っていた。
けど、近年お茶にハマっている兄から簡単なお茶っぱの作り方レシピを見つけたと連絡があった。レシピを見てみるとホットプレートさえあれば出来るということで、さっそく試してみることに。
お茶っぱを摘む
その年の最初に出てきた新芽を摘み採ってつくったお茶を一番茶というらしい。その後から摘み採ってつくるお茶は二番茶 三番茶と呼ばれるとか。
自分の庭で新茶である一番茶をつくれるとは、贅沢な話だなって改めて思う。この庭をつくるときにお茶の木をオススメしてくれた北野緑生園の北野さんに感謝しなくては。
お茶の木は水をきっちりあげれば育てるのは難しくない木だと思う。ただ、チャドクガという虫が付きやすいのでたまに歯の裏についていないかチェックしてあげる必要がある。
新芽摘み。新芽は柔らかいので採りやすい。まだまだ小さいお茶の木だから少量の収穫に。けど初めてお茶っぱをつくるにはちょうどいい量かもしれない。
収穫したお茶の葉。収穫する予定が1週間伸びたので少し大きい葉っぱになったコもいるけどまぁ自分家用なのでOK。
普段何気なく飲んでるお茶がこの葉っぱから出来上がるとは、自分が普段口にしてるものがどういう工程で出来上がっているのか、このお茶作りは改まることばかり。
まずはホットプレートを140°くらいの温度にして葉っぱを箸で持ち上げながら乾燥させる。急激に乾燥させたりジュージュー焼くのはNGらしい。とりあえずゆっくり乾燥させるのが目的とか。
5分くらいしたら新聞紙の上で葉っぱを揉み込んでいく。強く優しくの塩梅が重要な気がする。
揉み込んでいると中から水分が出てくるのが分かる。
ある程度水分が出てきたらまたホットプレートに戻して表面の水分をとばす。
これは乾燥・揉み込みを3セットくらいした状態。まだまだよく見かけるお茶っぱぽくない。
とにかく乾燥と揉み込みを繰り返す。。
無言作業がつづく。僕はいい加減になってきて妻はどんどん熱心になってく。職人気質は妻の方があるかも知れないなぁ。
この作業を10セットほどくりかえすと、
完成!なんかよく見かけるお茶っぱぽい!初回からここまで完成度の高そうなものを作れるとは。
早く飲んでみたいけど、とりあえず一晩寝かすことに。。
そして翌日、いよいよお茶を淹れる!
この急須?は兄がくれたもの。一杯分しかつくれない初めて見るタイプ。シンプルでかっこいい!
近所の生菓子屋さん帯喜太で購入した柏餅とともに。ここのあん巻きが大好きなんだけど、今回は季節のお菓子にしました。
お茶の感想は、思ってた以上に美味しい!普通にお茶として飲める!
この一杯用の急須で飲むと回数を重ねるごとに旨味が出てくるように感じた。庭を眺めながらのいっぷくは贅沢な時間ですね。庭を眺めるお供にいつもコーヒーを持ち出してるけれど、お茶もなかなか良いものです。
※湯呑は僕の地元、石川県能美市にある九谷焼の窯元 上出長右衛門窯の笛吹というもの。かっこいい作品がたくさんあるので是非URLからのぞいていただきたい。
http://www.choemonshop.com/choemon/53142.html
最後に
今回は初めて庭で採れたお茶っぱで一番茶をつくってみた。思ってたより簡単につくれたし充分美味しいお茶になった。
今年は家にいることが多いけど、そのおかけでお茶を作ってみようって気になった。色々あるけれどこうして今まで出来なかったことに挑戦する時間をつくれていることは良いことなのかもしれないなぁ。
食べられる・収穫できる植物で構成したエディブルガーデン。もちろん縁側から鑑賞する庭としての美しさも大切。これからも実験と挑戦を繰り返して、いつかレストランとかの製菓店、カフェのエディブルガーデンを作りたいですね!
定点写真# 42。植物たちはどんどん枝葉を伸ばしてしげりだした。梅雨入り前に成長がちょっとゆるむはず、そのタイミングで剪定しよう。
園園. 庭師 中山智憲
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