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旅人の間で有名な、トルコのサバサンド|世界のお菓子(食)を巡る旅#7

旅人の間では知られた名物「サバサンド」をご存知だろうか?

昔からイスタンブールのガラタ橋近くで売られ、人々に親しまれてきたサンドイッチがいつしか観光客にも有名になり、名物となったものだ。

炭火で焼かれた新鮮なサバが、タマネギやレタスと共に手際よくバゲットに挟まれ、最後は自分で塩とレモン汁をかけていただく。いたってシンプルなサンドイッチだ。

「サバにはごはんでしょ」。わたしもそう思っていました、食べるまでは。
しかし、これがまぁ本当に美味しい。
ふっくらとしたサバにしっかりと乗った脂は、パンにじんわりと染み込み、レモンと塩がその旨味を引き立てる。

世界一周中に訪れたトルコだったけれど、サバサンドの情報は同じく世界一周者仲間からアジアにいた時点で耳に入っていて、「行ったら絶対食べた方がいい」と言われていた。
世界一周中はどうしても日本食が恋しくなるので、美味しいお店の情報はすぐ回ってくる。サバサンドはもちろん日本食ではないけれど、わたしたちが慣れ親しんだ塩サバの味を思い出すと食べずにはいられない(ちなみにわたしの好きな魚はサバ、サンマ、ブリ)。
ラオスで出会った旅人と同じタイミングでトルコにいることがわかり、ガラタ橋の下のサバサンド屋さんの前で待ち合わせをしたのも懐かしい想い出である。


ガラタ橋は旧市街と新市街をつなぐ橋で、二重構造になっており、下の階にはレストランが、上は交通用、そして釣りのスポットとして使われているのが日常の光景となっている。橋の上でも牡蠣やムール貝が1つから売られていて、その場で味わえる。新市街の橋のたもとには魚市場もあるので覗いてみるとおもしろい。

ちなみにトルコの新市街にはおしゃれなカフェやパティスリーも多い。

トルコに行かれた際は、ぜひトルココーヒー(※)と一緒に甘〜いお菓子も楽しんでほしい。(※水と一緒にコーヒーを沸かし、コップに注いで、粉が沈んだあとその上澄みを飲むもので、2013年にはユネスコの無形文化遺産として「トルココーヒーと文化と伝統」が登録された。)


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