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制作秘話「なぜ広告コピーにたった2,3行だけの紹介文をつけたのか?」ー毎日読みたい365日の広告コピー

もうすぐ、新年を迎えますね。『毎日読みたい365日の広告コピー』には、1月1日始まりで毎日1つずつ、素敵な広告コピーを掲載しています。ですので、おかげさまで「新年のカレンダーがわりに」という形でお求めいただいている方も多いようです。

たくさんの工夫が詰まったこの本。もう少しその魅力をお伝えしたいと思い、制作を担当してくださった森山晋平さんより、制作秘話をお話いただきました。

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『毎日読みたい365日の広告コピー』は、ライツ社の社長(編集長)である大塚さんが企画した本です。ぼくは365日分のコピーのセレクトと紹介文を担当しています。

今回の本ができるまでの流れを簡単に書くと、

2016年12月 大塚さんから企画を聞いて制作スタート
↓コピーをセレクトして紹介文を作成
↓大塚さんにチェックしてもらい、2人で紹介文を修正
↓デザイナーさんがレイアウト
↓コピーライターさん・クライアントさんに誌面を確認 
↓入稿
↓2017年12月 発売!

このように進めてできあがりました。その中で個人的に印象深かったのが「↓大塚さんにチェックしてもらい、2人で紹介文を修正」の時期。なぜなら、いままでぼくが書いた本の中でいちばん原稿修正が多かったからです(笑)。

最初に原稿を大塚さんに見せたとき、
「もっと広告コピーで大切なことに気づけるよう本にしたい」
「もっと広告コピーを他人事ではなく『自分事』にしたい」
と言われ、例えば2月14日にはこんな修正が入りました。

<もとの紹介文>

<大塚さんからの修正(青字)>

確かにぼくが書いたバレンタインデーの歴史だけでなく、「素朴な疑問」を盛り込むことで、より身近(自分事)になった感じがします。

また、その前日の2月13日は、

<大塚さんからの修正指示(青字)>

鬼の全文差し替えの指示が入ったので、このように紹介文を書き直しました。

<実際のページ>

最初に修正指示を見たときは正直「ちくしょう!」と思うのですが、修正してみると前より良くなって、また(いい意味で)「ちくしょう!」となる……原稿を人にチェックしてもらうって、つらいけど本当に大切ですね。

いま紹介したのは、修正のほんの一部。実際は数十本の全文差し替えや、数え切れないほどの部分修正を重ねています。365日分すべて、大塚さんと2人でこんなやりとりをしながら紹介文をつくり上げました。

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ある書店員さんがInstagramで、こんなふうにこの本を紹介してくださっていました。

毎日1つ、365日続く反復性がある広告コピー自体が自殺防止、勉強の大切さ、思い出の意味など私たちを取り巻く出来事を短い言葉で本質をついた重要性を持って訴えていて、下段の出典と2行程度の補足説明によってただのバーゲンのコピーに物語を与えていく。
1冊の本で私たちの記憶に留めさせてくれる配慮がなされている、よく出来てるわと眺め倒しました。

嬉しいかぎりです。この紹介文といっしょに広告コピーを読むと、その日ならではの特別感や季節感をより味わっていただけるかもしれません。

年の瀬に渋滞を見ると、この国にはふるさとを大切にしている人がたくさんいるんだなと思う。

それではみなさん、良いお年をお迎えください!

本の詳細はこちらから
http://wrl.co.jp/2017/11/21/365adcopy/

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森山晋平(ひらり舎)

「毎日読みたい365日の広告コピー」のコピーセレクト・文章担当。1981年生まれ。食品会社の営業、広告制作会社のコピーライターを経て、出版社に入社。 広告コピー本や風景写真集の企画・編集を多数手がけ、2015年3月からフリー(ひらり舎)。

twitter: https://twitter.com/shimmpei


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ライツ社

2016年創業。海とタコと本のまち「兵庫県明石市」の出版社です。writes.right.light「書く力で、まっすぐに、照らす」を合言葉に、ジャンルにとらわれず本をつくっています。 https://linktr.ee/writes_p
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