たなかしん ジェイアール名古屋タカシマヤで「画業20周年記念展」開催 8月19日(水)〜
8月19日(水)~8月25日(火)たなかしんさんの個展「たなかしん画業20周年記念展」がジェイアール名古屋タカシマヤ 9階特設会場で開催されます。
海の砂の上に描く画家たなかしんさん。
今回の展示では、ライツ社から発表した画業20周年記念ベスト作品集『REMEMBER』の原画や新作絵本『どこどこかわいい』(KADOKAWA)、第53回日本児童文学者協会新人賞を受賞した『一富士茄子牛焦げルギー』(BL出版)、その他未発表の作品を展示・販売します。
『REMEMBER』に掲載されている作品の一部をご紹介します。
展示会場では作品はもちろん、それに添えられる詩も展示します。
新作絵本『どこどこかわいい』の原画も展示予定。
たなかしんさんのコメント
(『REMEMBER』「はじめに」より)
幼稚園の頃、ぼくは世界が怖くて仕方なかった。おともだちはみんなぼくより大きくて友達になんてなれそうもないし、のらねこはいつだって怪獣みたいだった。だからぼくは絵を描いた。
猫よりも強そうな恐竜を描いて、手を繋ぐ友達を描いた。おいしそうなパンを描いて 柿につぶされないカニを描いた。今日は何を描こう。それはいつの間にか当たり前のことになって、今もまだ描いている。
あんなに怖かった世界にむき出しで飛び出していった絵たちは、ぼくに友達を見つけてくれて愛を教えてくれた。
世界と繋がる鍵になった。
鍵はたまに誰かの心の扉にもぴたりとはまって、少しだけ力になれることを知った。ぼくの絵に意味が生まれた瞬間だった。どくんっと心音が聞こえた。
この画集『REMEMBER』は、そんな鍵を集めた宝箱みたいな本になってほしい。子どものおもちゃ箱みたいにガラククばかりで、でも思い出したら心があたたかくなるような。
■たなかしんプロフィール
1979年3月26日、大阪府生まれ/兵庫県明石市在住。絵の下地に、明石の海の砂を使い、独特のマチエールを生みだす。
海砂は波打ち際の細かい部分を使う。そこには、山から運ばれた岩や砂など大地の恵み、海から運ばれた貝殻や珊瑚などの海の恵みが混ざり合う。採取した海砂は塩を洗い流し、天日に干す。そうすることにより、太陽のエネルギーさえもキャンバスに閉じ込める。
たなかしん画業20周年記念展
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 9階特設会場
会期:2020年8月19日(水)→25日(火)
期間中、作家本人が各日午後1時〜7時の間、来場予定です。
※休憩等で離席している場合があります。
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