【職権、最高!】直木賞・芥川賞だけじゃない。ふつうの書店員がつくった素敵な文学賞まとめ
昨日、1月20日(水)に第164回直木賞と芥川賞が発表されました。
芥川賞は宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』(文芸秋季号)、直木賞は西條奈加さんの『心淋(うらさび)し川』(集英社)に決まりました。おめでとうございます。
実は、全国の書店員さんがつくっている、個性豊かな文学賞があります。
さて、2つの賞はニュースでも会見映像が流れたりして、みなさんご存知だと思います。しかし、全国の書店ではこんな個性豊かな賞たちが発表されてるの、知ってましたか? 本への愛情が溢れているし、なによりみんな楽しそうです。
というわけで各賞の受賞作品をまとめたので、ぜひチェックしてみてください(五十音順)。うちでも賞を発表している!という書店員さんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
新井賞(HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE)
「カリスマ書店員」で有名な新井さんの賞。まさかの発売前受賞です
受賞作品
『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』(KADOKAWA)
桜木紫乃 著
〈内容紹介〉
ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。『ホテルローヤル』『家族じまい』著者が放つ圧巻の人間ドラマ! このラストシーンは、きっとあなたの希望になる。
飯田賞(くまざわ書店グランデュオ蒲田店)
今年から創設!くまざわ書店グランデュオ蒲田店の陽気な店長飯田さんによる賞
受賞作品
『だまされ屋さん』(中央公論新社)
星野智幸 著
〈内容紹介〉
七十歳でひとり暮らしの秋代の家に、ある日現れた謎の男。娘の婚約者なのか、それとも新手の詐欺なのか――。現代文学の最前線を走る作家が、家族のあり方や人々のつながり方を問う渾身の長編。
店頭では授賞式も!↓
ほんま大賞(明林堂書店南佐賀店)
明林堂書店南佐賀店の本間さんの賞。毎年恒例のくす玉や力の入った売り場に注目
受賞作品
『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)
凪良ゆう 著
〈内容紹介〉
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前にした世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか。2020年本屋大賞作家が贈る新たな傑作。
山中賞(TSUTAYA中万々店)
TSUTAYA中万々店の山中さんの賞。年々上がる動画のクオリティがすごいことに
受賞作品
『彼らは世界にはなればなれに立っている』(KADOKAWA)
太田愛 著
〈内容紹介〉
“始まりの町”の初等科に通う少年・トゥーレ。ドレスの仕立てを仕事にする母は、“羽虫”と呼ばれる存在だ。誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、公然と差別している。町に20年ぶりに客船がやって来た日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。「相棒」「TRICK2」などの人気脚本家がいま私たちに突きつける、現代の黙示録!
TSUTAYA中万々店で購入すると、山中さんのお手紙がついてきます↓
山本賞(柳正堂IY店)
柳正堂IY店の文芸担当Yさんのおすすめ本を年2回発表。力の入ったPOPがすごい
受賞作品
『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)
凪良ゆう 著
〈内容紹介〉
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前にした世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか。2020年本屋大賞作家が贈る新たな傑作。
お気に入りの一冊が見つかれば、うれしいです。