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植木の卸屋さんへ|平屋私庭日記#11

職人の休日は日曜日だけ。土曜日や祝日も現場に出るのが基本。なので日曜休みのところになかなか行けないことが悩みです。先日は年に一回ないくらいの土曜日休みがあり(その代わり日曜は出てます)、植木の卸屋 古川庭樹園さんヘ中山家エディブルガーデンの追加植物を選びに行ってきた。

古川庭樹園の若頭 古川栄作さんが一緒に植木畑をまわってくれました。栄作さんにはエディブルをテーマに庭をつくってることを伝えて、食べられる収穫できる植物たちを選んでもらう。栄作さんの植物の知識量はすごい!

料理の香りづけに使う植物は調理方法を、果樹は剪定方法などを教えてくれます。本当に栄作さんは勉強熱心でいい刺激をいつも頂いている。教えてもらった知識を実践してみて経験にしていかないと!わざわざ時間をつくって頂いて本当に感謝!

僕たち庭やは庭で使う「植木」を扱ってる。植物界全体で見ると、知ってる樹木の種類はほんの一部だと思ってます。それに全国各地にある生産地を一件一件まわって植木を選んでたら庭をつくるまでにカナリの時間とコストがかかってしまう。
だから幅広い植物の知識を持っていて、全国各地の植木生産地からありとあらゆる植物たちを集めてくる、卸屋さんとの関係が庭づくりには大切だと思ってます。

植木畑をご紹介

古川庭樹園さんの植木畑はめちゃくちゃ広い。一つの山の傾斜一面に植えられた樹木たちは圧巻!(※一般売りはしておらず業者さんのみのお取引です。)

この写真に写り込んでる樹木たちはほぼ全部売り物!ものすごく広い敷地に商品たちが植わっているのでトラックで移動しないと周りきれない。

※古川庭樹園さんのHPにある園内図

植木屋・造園屋・庭やは庭をつくるとき大抵は卸屋さんに電話で「モミジ1本高さ3メートル、幅1.5メートルくらいで!」という感じに注文するらしいです。僕が所属するグリーンスペースは1本1本その庭のその場所にあった樹種樹形を探すのでなかなか手間暇がかかります。

難しいのはこの中から探している樹種の高さ・幅・樹形を探し出さないといけないこと。落葉しているこの季節は幹や形だけで判断するのが難しい。自分が欲しい樹木を探し出す目を持つことは庭やにとって必要不可欠なんです。

古川庭樹園といえばこのオリーブ畑がめっちゃ好き!晴れた日のこの畑はカッコイイし気持ちがいい!

大きな樹木もあれば低木やアガベたちもあります。

僕が所属するグリーンスペースは一年中庭をつくり続けているので頻繁に訪れることができます。何度も足を運んで新しく入荷した植物や四季によって変化する樹木たちを観察できるので、見る目を肥やせてありがたい。

中山家に選ばれた追加植物たち

①ビーチプラム
②アルプス乙女リンゴ
③マルベリー
④タイムハニーマータル
⑤クランベリー
⑥ギンバイカ
⑦斑入りラベンダー
⑧シルバーティーツリー、、このコたちが新しく仲間入りします!

①②③⑤は実がなる植物、④⑥⑦⑧は料理の香りづけに使う植物

落葉常緑、樹形、成長速度なんかを考えながら間配っていく。

たまに後ろに下がっていつも見る位置からバランスを確認します。

この庭は収穫できて食べられる植物で構成してる。なのでどうしても果樹は実が取りやすい位置で考えるし料理の香りづけ植物は奥へ配置したりする。

最近考えてるテーマなんだけれど、エディブルガーデンをつくるにはどうしても「収穫の機能性と景観の美」双方のバランスが問題になってくる。景観を考えるとハクサンボクみたいな葉っぱの大きい常緑が欲しかったり、スダチを右端ではなく中央奥に配置したいなって思う。けれどハクサンボクはエディブルではないから使えないし、スダチなどの果樹は人口受粉や虫・幼虫・卵対策、収穫を考えるとやはり前面に配置したい。んーん、、

エディブルガーデン、収穫できて食べられる植物で構成する庭の難しさに直面しています。また休日に縁側で考えよっと

定点写真#11。追加植栽完了!たくさんのエディブル植物たちが増えてますます賑やかになってきた!次は春が来る前に寒肥を考えないと

GREEN SPACE 若手庭師 中山 智憲

GREEN SPACE HP
Instagram@greenspace_nakayama
note @green_s_nakayama

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ライツ社
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