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「明るい出版業界紙」ロゴ完成!

2019年にスタートした明るい出版業界紙、この度ようやくロゴを作りました。

明るく光っている本がモチーフです。ニュース自体も明るく、読んでいる人の心も明るく照らせたらいいな、という思いを込めました。

ロゴは各記事のトップ画像に埋め込んだりして、こんな感じで使っていこうとおもいます。

明るい出版業界紙_fix

2021年も本に関わるみなさんのグッドニュースやインタビューを更新していくので、フォローよろしくお願いします。

作ってくれたのはブックデザイナー

ロゴは以前からライツ社の本のデザインをお願いしているデザイン事務所UMMMのデザイナー、宗 幸(そう さち)さんにお願いしました。せっかく作ってもらったので、ロゴや本について、いろいろ聞いてみました。

UMMM(ムム)
2012年、北原和規・中野可奈子・宗 幸・藤井良平の4人のデザイナーにより創立。デザインの領域は書籍、グラフィック、写真、ディスプレイ、空間、WEB、ファッション、ディレクションと多岐に渡る。ファッションブランドKIWIを立ち上げ、「Renewal」をテーマに展開している。
http://ummm.jp/

ちなみに、ライツ社ではこんな本のデザインをお願いしました。

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『毎日読みたい365日の広告コピー』

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『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』

ロゴってどうやって作る?

ー「ネット上の出版業界紙のロゴ」というイメージしにくいお題に対して、どうやって今のフォントや形になったのか、過程も含めておしえてください!

宗:ロゴを制作するにあたり、初めの打ち合わせでいただいた要望は、「シンプル」「かわいすぎなくて、かっこよすぎない」「新聞ぽいかんじとか?」(打ち合わせの時のメモ参照)と、めちゃめちゃ少なかったんですが、

ーもうしわけない。

宗:ライツ社の理念「write」「right」「light」(書く力で、まっすぐに、照らす。)にあるようにきちんと明かりが灯るようなロゴにはしたいな、と思ってました。

ー何から手をつけたんですか?

宗:文字主体のロゴを希望していたので、まずはフォントのタイプから。取っ掛かりにいろんな新聞のタイトルの文字をたくさん見て、題字っぽい強めの文字から作りました。それはそれで気に入ってたんですが、どうもゴリゴリっとした強い感じがあんまりライツ社のイメージじゃなかったので、少しずつライツ社のイメージに近づくよう軽くシンプルな形に調整していきました。

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ゴリゴリしたものからライトなものまで、フォント案。結局一番下がいい!となりました。

ー次は何を?

宗:文字と合わせてモチーフも同時に考えました。そもそも「新聞」や「紙」とかよりも「明るい」の方がライツ社のイメージだろうなと思っていました。といっても太陽だったり、ライトだったり、そういう形のあるものより、手を動かしているうちにシンプルに「明るい」っていう状態のシンボル的なマークの方がいいと思って、いまのかたちになりました。

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提案してくれたいろいろな「明るい」イメージ案。

ーこれすごいよかったです。

宗:最終的に提案したものに、枠を本の形にしたらどうだろうとライツ社さんの方から提案してもらって最終のロゴマークになりました。

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本のデザインって難しい?

ー本のデザインを長年していて、難しいところ、楽しいところってどこですか?

宗:いちばん難しいところは、初めから最後まで、ちゃんと理想の出来上がりのイメージを持ち続けることかなぁ。

初めから完成をイメージしきれてないと、本文、カバー、細かい仕様など、それぞれが別々の仕上がりになって本の一体感がなくなっちゃったりするし。最後まで完成をイメージしきれてないと、途中で修正があったタイミングでうっかりイメージから遠のいてしまう。

最後の最後、出来上がりまで気が抜けないなといつも思います。

ーなるほど。

宗:いちばん楽しいのは、いちばんはじめ、企画や本の内容を聞いて、この本にはどんな装丁がふさわしいのか考えるときです。

この内容ならこういうのはどうだろう、とか、こういう人に向けた本ならこういう仕掛けはどうだろうか、とか。ラフをたくさん書きます。

ーデザイナーさんの提案にはいつも「おおー!」と声がでちゃいます。

宗:ここで芯の通ったいいものが浮かぶと、あとはだいたい上手くいくような気がします。

デザイナーから見た「本」の好きなところ

ーせっかくなんで本のデザインに関わる人に聞きたいんですが、本や出版物の好きなところってどこですか?

宗:うーん。物として大事にできるところ。

高校生になったあたりから、古本屋とかで昔のかっこいい本を集めたりするのが好きで、奥付をみたら100年近く前に出版された本だったりして「いい本は大事にされて、ずっと残るんだ」って、すごいなって思っていました。

ーそうですね、自分が作ったものがずっと残る仕事ですね。裏返せば責任感も大きい。

宗:本当にそうですね。

ーちなみに、その時から大事にしてる本ってあったりします?

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宗:いろいろありますよ。これは、はじめて感動した写真集。大学生の時、偶然本屋でみつけて、ふるえました。

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こちらは古本市で買った昔の世界地図。印刷の色がいまもすごいきれいでかっこいいんですよ。

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ほかにも大学生の時、お金ないのにどうしてもほしくて買った外国の本。本文は読めないけど。

ーデザイナーさんの本棚っておもしろいですねぇ。

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宗:これも大学生の時、お金ないのにがんばって買った本。

ーがんばって買った本って忘れないですよね。

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宗:雑誌「Relax」。雑誌自体も好きだけど、とにかく背のコピーや特集のはじめに書いてあるコピーが素敵であつめてます。

ー「Relax」僕も大好きです。本のデザインやってて嬉しいことってどんなことですか?

宗:書店に自分がデザインさせてもらった本が並んでると、いまでも本当に嬉しくなります。本ができてからも、営業さんや書店員さんたちがたくさんがんばってくれてやっと本がお店に並ぶので、なんか、出版業界が大変だって言われてる時代でも「当たり前に、作った本が書店に並んでる」っていうことに毎度じーんときます。

ーなんか、僕もじーんとしました笑 しかも自分たちの作った本を買ってる人を見れた時なんか、感動ですね。

宗:夢のある仕事だと思います。

ーこれからもそう思ってもらえるように頑張ります。ありがとうございました。

というわけで「明るい出版業界紙」のロゴの発表でした。これからも本に関わるみなさんのグッドニュースやインタビューを更新していくので、フォローよろしくお願いします。


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ライツ社
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