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明るい出版業界紙

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誰でも読める出版業界紙です。出版業界のおもしろい取り組みやインタビューを中心にアップしていきます。本に関わる方はもちろん、業界以外の方に広く親しんでもらえたら嬉しいです。リリース… もっと読む
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#書店

明るい「出版業界紙」をnoteで始めます

少し前に、ライツ社の営業がこんなことを言っていました。 なんでニュースには、出版業界の悪い話しか出ないんだろう?  「出版不況」「書店倒産」「物流危機」etc...。 こんなニュースばっかり見てると、なんだか「本は終わった」みたいに感じてくる。ぼくは、書店が好きなのに。本が大好きなのに。明るいニュースだっていっぱいあるのに。 そう思ってる人はきっと、たくさんいるはず。 このままじゃ、本をつくりたいとか、書店で働きたいとか、そもそも本を読みたい、本に関わりたい、という

本のカテゴリでおもちゃの棚を再構築したらすごいお店になった話 「こどもto」@大阪

4月17日、ららぽーと門真(大阪)にオープンした「MIZUSHIMA Select Books & Select Goods + こどもto」。 「こどもto」とは、大阪水嶋書房の新業態で、こどもの好奇心を刺激し、遊びながら学べるサイエンスや知育のグッズを扱うお店のこと。 おもちゃコーナーが併設してるだけ? いえいえ、大人がみてもワクワクして遊びたくなってしまうものがたくさんあるんです。 しかも、すべてが本のカテゴリで分けられているので、一度ハマればその分野にどこまでも

本が飛ぶように売れた「二子玉川 本屋博」。しかけたのは本に出会う幸福な事故 

2日間で来場者3万3000人、本を1万126冊も販売。 規模がもはやフェスです。 2020年1月、40の個性ある本屋さんが集結して「二子玉川 本屋博」が開催されました。その盛り上がりから、こんなに本が売れるんだと、驚いた人も多いのでは。 出版不況? 「そんなの絶対に嘘だと思います」と語るのはこのイベントを企画・開催した、北田博充さん。 北田さんは「梅田 蔦屋書店」の店長であり、ひとり出版社「書肆汽水域」としても活動、取次会社でも10年間働かれていました。 「書店」「出

クリスマスを諦めていたおうちに届け。書店で本を買ってサンタになってきた。

この記事は2021年に公開されたものですが、ブックサンタは今年も実施中です!参加方法は変わりませんので、ぜひご参加ください。締め切りは12月24日のクリスマスイブまで。 「ブックサンタ」という取り組みをご存知でしょうか。 という、クリスマスシーズンに行う参加型のプログラムです。 ブックサンタは「厳しい状況に置かれている全国の子どもたちに本を届けること」を目的に2017年スタートした、全国のNPOと書店が連携したプロジェクト。書店に足を運ぶのが難しい方のために、専用オン

「本屋って、なんなん?」スタンダードブックストア店主・中川和彦@天王寺

関西の、いやおそらく日本中の本好きが驚いた、2019年、スタンダードブックストア心斎橋店の閉店。2006年のオープン以来、つねに既存の書店像からはみ出してきた店主・中川さんの「これから」を、多くの人が注目しました。 そして昨年、天王寺に新店舗を構えた中川さん。なんと1階は立ち飲み屋、2階が書店。さらには有機野菜にスパイスカレー、タルマーリーのパン、etc…とさらに書店からはみ出していっている様子。 「実際のところは、どんな書店を目指しているのか?」先日、還暦を迎えた中川さ

【ルールは医学書を選ばないこと】13名もの医療従事者が230点選書フェア

大垣書店京都本店でドーンと開催中大垣書店京都本店ではじまった「#SNS医療のカタチ」選書フェア。2022年2月末までの間、13名の医療関係者のみなさんが選んだ約230点がお店の入り口前で展開されています。直接医療に携わるみなさんの選書が手にとれるってすごくないですか? 「医学書」ではなく「一般書」のフェア お医者さんが選んだ本ですが、医学書ではなく、すべて一般書です。医療や薬にまつわる入門書やビジネス書、小説にコミック、図鑑まで、とっつきやすくてバラエティに富んだ選書にな

「自分の本屋を開きたい!でもわからない!」「一冊!取引所って知ってる?」

独立系書店や独立系出版社が注目を集めていますが「いつか自分でも!」と思ったことはありませんか? でもそんな時どうしたらいいのか、特に本の取引って難しそうですよね。 そこでご紹介したいのが「一冊!取引所」。 「一冊!取引所」は「書店と出版社をつなぐ、クラウド型受発注プラットフォーム」として2020年にスタートしました。名前のとおり一冊からの取引も可能。書店と出版社が集まっているので、そもそもどんな取引のパターンがあるのかを知るのにもおすすめのサービスです。 参加書店一覧の

自分のお店で新刊書籍を扱える! 函館の「みせさき本屋」という取り組み

「自分のお店で、本を売ってみたいなー」一度は思ったことがある、カフェや服屋さん・飲食店の店主さん、実は多いんじゃないでしょうか? 北海道の函館・西部地区で、そんな思いを現実にした「みせさき本屋」という取り組みが始まりました。(北海道新聞の記事のリンクはこちら↓) なんと、まちの不動産屋さんが考えた!カフェや雑貨店の「店先」をはじめ、お店の一角で、店主おすすめの新刊書籍を販売する。しかもこの取り組み、街の人たちが自分たちで仕組みを考えたというんです。 中心となったのは、ま

「書きたい!」と言ってくれる人が、たくさんいました

昨日リリースした「明るい「出版業界紙」をnoteで始めます」。一晩経ち、メールとtwitterをチェックしてみると、すでにたくさんの人から「書きたい!」というメッセージが届いていました。 とっても嬉しかったので、いただいたメッセージやツイートの一部をまとめました。 <今泉さん> 私はフリーランスの編集&ライターをしております。 現在、神奈川県に在中しております。行き詰まっていた出版界において、新しいあり方を模索している御社やミシマ社さんのあり方に日頃から賛同しております。