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明るい出版業界紙

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誰でも読める出版業界紙です。出版業界のおもしろい取り組みやインタビューを中心にアップしていきます。本に関わる方はもちろん、業界以外の方に広く親しんでもらえたら嬉しいです。リリース… もっと読む
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#出版

明るい「出版業界紙」をnoteで始めます

少し前に、ライツ社の営業がこんなことを言っていました。 なんでニュースには、出版業界の悪い話しか出ないんだろう?  「出版不況」「書店倒産」「物流危機」etc...。 こんなニュースばっかり見てると、なんだか「本は終わった」みたいに感じてくる。ぼくは、書店が好きなのに。本が大好きなのに。明るいニュースだっていっぱいあるのに。 そう思ってる人はきっと、たくさんいるはず。 このままじゃ、本をつくりたいとか、書店で働きたいとか、そもそも本を読みたい、本に関わりたい、という

本はどうやったら売れるのか? 出版営業が語る「100万部のつくり方」

出版社の花形といえば編集。 でも、出版社には「営業」という仕事があります。 そして、有名な編集者ほど、転職する際には「その出版社に良い営業がいるかどうか」を基準にするという話も聞きます。そんな出版営業の役割とは? 今回は100万部突破のベストセラー『人は話し方が9割』を生んだ、「すばる舎」の営業部・副部長、原口大輔さんと「ライツ社」の代表取締役・営業責任者、高野の対談の模様をお伝えします。場所は大阪の「まちライブラリー もりのみやキューズモール」。イベント開催時の概要はこ

僕たちは、もっと「まっすぐな出版」を目指したい。だから、クラウドパブリッシング事業「TABIPPO出版(β)」を始めます

ライツ社の大塚です。前職時代も含め、これまで僕は、たくさんの旅の本をつくってきました。紀行文、写真集、ガイドブック、レシピ本、ビジネス書など、ジャンルはもはや越境して。 たとえば、 ・『僕が旅に出る理由』日本ドリームプロジェクト ・『ウユニ塩湖世界一の奇跡と呼ばれた絶景』TABIPPO ・『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く』太田英基 ・『モバイルボヘミアン』本田直之/四角大輔 ・『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』本山尚義 ・『HEORES 』ヨ

ミシマ社とライツ社の営業が何でも答えます。会場からの質疑応答

目次 1.「ミシマ社営業部vsライツ社営業部」 話題の出版社の営業手法 2.書店営業を実演してお見せします!(ミシマ社&ライツ社) 3.ミシマ社とライツ社の営業が何でも答えます。会場からの質疑応答 高野 では、質疑応答に移ります。あっちこっちに先輩と一緒に行きましたので、わからないこととか、何なんだ、みたいな質問していただけると助かります。 質問者A 逆に店員さんのほうから「こんな本があればいいのに」っていう気持ちが伝わってきて、それを企画して出版しよう、とかいう機会はあ

書店営業を実演してお見せします!(ミシマ社VSライツ社)

目次 1.「ミシマ社営業部vsライツ社営業部」 話題の出版社の営業手法 2.書店営業を実演してお見せします!(ミシマ社&ライツ社) 3.ミシマ社とライツ社の営業が何でも答えます。会場からの質疑応答(8/7 18:00公開) 高野 すみません。お世話になります。 Oさん お世話になります。 高野 ライツ社の高野です。どうも。 Oさん はい。 高野 この前は飲み会で、ありがとうございました。本当に楽しくて。 Oさん 失礼なことがあったかと思ってますけど、大丈夫でした? 高野 ち

「ミシマ社営業部vsライツ社営業部」 話題の出版社の営業手法

大阪の森ノ宮という町に「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」というスペースがあります。 ここは、置いてある本はすべて一般の方からの寄贈で集まっている「みんなでつくっていく図書館」。本のうしろには「感想カード」がついています。最初に「なぜこの本を寄贈したのか」という一言が書かれて、そのあとは次に借りた方が感想を連ねていけるようになっているのが特徴です。 ここで定期的に開かれているイベントが、シリーズ「本をつくるってこういうこと」。そしてこのたび、その中でも珍しい「出

6.出版社の輪郭をゆがませよう

NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さんとライツ社編集長の大塚の対談をお送りします。 目次 1.もともとはひとり出版社をやろうとしてた 2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性 3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。 4.NewsPicks Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件 5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか? 6.出版社の輪郭をゆがませよう 大塚 この前、あるパン屋さんに企画を提案したんで

5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか?

NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さんとライツ社編集長の大塚の対談をお送りします。 目次 1.もともとはひとり出版社をやろうとしてた 2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性 3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。 4.NewsPics Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件 5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか? 6.出版社の輪郭をゆがませよう 井上 ところで、ライツ社はどうなっていきたいってイ

4.NewsPicks Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件

NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さんとライツ社編集長の大塚の対談をお送りします。 目次 1.もともとはひとり出版社をやろうとしてた 2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性 3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。 4.NewsPicks Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件 5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか? 6.出版社の輪郭をゆがませよう 井上 僕、自分が本をつくるときに、3つの条件を決

3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。

NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さんとライツ社編集長の大塚の対談をお送りします。 目次 1.もともとはひとり出版社をやろうとしてた 2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性 3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。 4.NewsPicks Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件 5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか? 6.出版社の輪郭をゆがませよう 大塚 井上さんは今、何に痺れてるんですか。New

2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性

NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さんとライツ社編集長の大塚の対談をお送りします。 目次 1.もともとはひとり出版社をやろうとしてた 2.出版社以外の企業が、本を出していく可能性 3.読者を消費者にしたくない。読者と一緒に育っていきたい。 4.NewsPicks Publishing編集長が考える「ビジネス書づくり」3つの条件 5.反対に、ライツ社は何がしたいんですか? 6.出版社の輪郭をゆがませよう 大塚 NewsPicksと井上さんの関係性に近い

「経済」と「文化」のあいだで。これからの出版社は何ができるのか?

最近、こんなフレーズをたびたび目にして、ちょっとヘコみます。「出版業界て、なんかビジネスモデル古いよね」。 いやいやいやいや! 出版っておもしろいから! とはいえ、瀬戸内海の端っこにあるライツ社からポツンと叫んでも、たくさんの人の耳には届かないよな…。そんなことを考えていたら、はるばる明石まで、すごいお客さんが(息抜きに)来てくれました。 いま最も注目されている出版社&編集者といえば、この人。NewsPicks Publishing編集長の井上慎平さん。 NewsPic

オシャレすぎる市営の本屋 八戸ブックセンター

「明るい出版業界紙 on note(β)」、今回の記事は山田スイッチさんが書いてくださいました! 山田スイッチさんは「第二回cakesクリエイターコンテスト」で佳作を受賞されていた青森県を中心に活動するコラムニスト。そして、日本で右に出る者がいないほどの縄文バカ(本人談)。佳作作品もとても面白いので、ぜひ下のリンクからどうぞ。 今回の執筆の経緯ライツ社 「明るい出版業界紙 on note(β)」を発表 ↓ 山田スイッチさん 興味を持っていただき、「書き手が必要な時は、いつ

営業も編集も書店員も。「本に関わる人」はもっと自信を持っていい

「もう出版不況とは言わせない。これからの出版業界を変える4つの話」#4 目次 1.バカ売れの90年代からの直下とV字回復 (6/25 更新) 2.文化度を上げること=来店頻度を上げること (6/26 更新) 3.書店と出版社で「いまさら」な出会いを増やそう (6/27 更新) 4.「本に関わる人」はもっと自信を持っていい (6/28 更新)←now! 「本に関わる人」はもっと自信を持っていい - 最後の質問ですが、例えば他の業界だったら、どんどん新興の会社ができて、盛り上が