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明るい出版業界紙

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誰でも読める出版業界紙です。出版業界のおもしろい取り組みやインタビューを中心にアップしていきます。本に関わる方はもちろん、業界以外の方に広く親しんでもらえたら嬉しいです。リリース…
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#ライツ社

明るい「出版業界紙」をnoteで始めます

少し前に、ライツ社の営業がこんなことを言っていました。 なんでニュースには、出版業界の悪い話しか出ないんだろう?  「出版不況」「書店倒産」「物流危機」etc...。 こんなニュースばっかり見てると、なんだか「本は終わった」みたいに感じてくる。ぼくは、書店が好きなのに。本が大好きなのに。明るいニュースだっていっぱいあるのに。 そう思ってる人はきっと、たくさんいるはず。 このままじゃ、本をつくりたいとか、書店で働きたいとか、そもそも本を読みたい、本に関わりたい、という

ひとりずつ、どの本を届けるか選んでいます「ブックサンタ」の舞台裏

この記事は2022年に公開されたものですが、ブックサンタは今年も実施中です!参加方法は変わりませんので、ぜひご参加ください。締め切りは12月24日のクリスマスイブまで。  昨年ライツ社も参加させてもらった「ブックサンタ」。 書店やオンラインで寄付した本はそのあと、どんな旅をして子どもたちのもとに届いているんでしょう。 運営団体の「チャリティーサンタ」は全国に42の支部があり、本部に届いた本が各支部に振りわけられ、そこからご家庭に届けられています。 今回はチャリティーサ

「超有名作家さん」は禁句。そんなことは知らない人には関係ないんですよね_TikTokけんご@小説紹介

どの書店に言っても目にする「TikTokで超話題!」の帯が巻かれた本。とある小説の大ヒットに出版社も全国の書店も沸いています。 というのも、TikTokの人気のクリエイターけんご@小説紹介さんが『口紅に残像を』(著 筒井康隆)を紹介した動画の再生数は740万回。初版1989年の小説が30年越しに11万5000部重版のメガヒットとなりました。これに限らずTikTokの紹介から多くの本が重版されています。 今回はけんごさんがどうやって動画制作をしているのかを聞くため、あえてT

印刷の立場から子どもたちに本の面白さを伝える。「本の印刷見学ツアー」@藤原印刷

今回の記事は、長野県の老舗印刷会社・藤原印刷の藤原隆充さんに寄稿していただきました! 藤原隆充プロフィール| 兄の方です。 創業70年の印刷会社の三代目。コンサル→ITベンチャー→地方の印刷会社(家業)。紙の可能性を最大化して、世の中に気持ちのこもった質の高い本を送り出し続けます。 Print is not die. 藤原印刷株式会社プロフィール| 創業70年の書籍に特化した印刷会社。企画の段階から造本における仕様の提案を得意とし、本づくりそのものを全面的にバックアップす

こんな時代に本屋だからできること。フェア「まもるために」開催_広島 蔦屋書店

どうも最近は、みんなが厳しい。 なにかひとつ失敗をしてしまった人、「いわゆる普通」と違う人、悪いことをしてしまった人、間違った人。 必要以上に責め立てるのはなんでなんだろう。 間違ってはいけないのか。少しぐらい迷惑をかけてもいいじゃないか。悪いことをしたのなら、それをちゃんと指摘して、反省して、やり直せるように支援してあげないと、立ち直る手助けが必要なら助けないと。 死んじゃだめだ。生きていてほしい。ひとりぼっちで死んでいくなんて悲しすぎる。助けになる誰かがいるはず。

オシャレすぎる市営の本屋 八戸ブックセンター

「明るい出版業界紙 on note(β)」、今回の記事は山田スイッチさんが書いてくださいました! 山田スイッチさんは「第二回cakesクリエイターコンテスト」で佳作を受賞されていた青森県を中心に活動するコラムニスト。そして、日本で右に出る者がいないほどの縄文バカ(本人談)。佳作作品もとても面白いので、ぜひ下のリンクからどうぞ。 今回の執筆の経緯ライツ社 「明るい出版業界紙 on note(β)」を発表 ↓ 山田スイッチさん 興味を持っていただき、「書き手が必要な時は、いつ

福井のみそ屋さんが勝手に始めちゃった「文学賞」のすごい舞台裏!

「みそ屋大賞」って知ってますか? ん? 日本でいちばん美味しい味噌屋さんを決めるコンテスト?  違うんです。これ、「本の賞」なんです。 すごくざっくり言うと、「福井県の老舗みそ屋さん『米五』が、従業員教育の一環として、“本家”本屋大賞のノミネート作品の中から独自に1位を決め、勝手に表彰を続けている」という賞。6月には福井新聞からこんな記事が出ていました。 米五がことし「一番味わい深い本」としてみそ屋大賞に選んだのは『さざなみのよる』木皿泉(河出書房新社)。 賞を勝手に

「書きたい!」と言ってくれる人が、たくさんいました

昨日リリースした「明るい「出版業界紙」をnoteで始めます」。一晩経ち、メールとtwitterをチェックしてみると、すでにたくさんの人から「書きたい!」というメッセージが届いていました。 とっても嬉しかったので、いただいたメッセージやツイートの一部をまとめました。 <今泉さん> 私はフリーランスの編集&ライターをしております。 現在、神奈川県に在中しております。行き詰まっていた出版界において、新しいあり方を模索している御社やミシマ社さんのあり方に日頃から賛同しております。